2019.08.30
2学期始業式
9月28日(水)、体育館で始業式を行いました。始業式では、全国大会等で素晴らしい戦績を残したクラブに対して表彰式を行い、そのあと私から挨拶をしました。その内容は、下記のとおりです。
皆さん、おはようございます。今、多くの部活動での輝かしい戦績に対して表彰をしました。中学校女子ソフトテニス部は全国優勝でした。中学校男子バレーボール部は昨年が全国優勝で、本年度が全国ベスト8で涙を飲みました。しかし、高いレベルでの戦いでした。高校女子ソフトテニス部や高校男子バレーボール部や高校男子柔道部も健闘しました。この夏休みは多くの部で素晴らしい結果を残し、頑張ってくれました。また、他にもこの夏休みに夏期講習や進学合宿を20日程おこない勉学の方でも頑張ってくれました。そして、今日皆さんは遅刻せず集まってくれました。まずは、遅刻せず欠席せず体調を整え、毎日のルーティンワークに慣れてください。
さて、2学期はスポーツの季節です。現在も来年2020年の8月25日開催のパラリンピックについて、テレビ等で話題になっています。パラリンピックについてもお話ししたいのですが、今日は私が学生時代にしていたラグビーについて、またラグビーは9月20日から日本でラグビーワールドカップが開催されますのでお話ししたいと思います。
皆さん、ラグビーというスポーツを知っていますか。楕円球のボールで、相手と体をぶつけながらトライする、かなり激しいスポーツです。日本ではあまり人気はないのかもしれませんが、是非ともワールドカップを、日本で開催されるのは一生のうちで一度だけかもしれませんので見てください。
また、このラグビーにはラグビー憲章(World Rugby Laws)というものがあります。大学の監督から教わったのですが、ルールブックの最初に書いてあります。私は監督から教わるまで読んでませんでした。そのラグビー憲章には、ラグビーは男性でも女性でも、どのような体格、能力の者でも楽しむことは出来るとあります。ただ、ラグビーを楽しむためには5つの精神を持っていなければ、また5つの精神が楽しむための基準であるとあります。
その5つの精神の一つ目は品位です。これは、誠実さとフェアプレー精神によって生み出されるとあります。
2つ目は情熱です。情熱をもって行うことで、興奮を呼び愛着がわくとあります。
3つ目は結束です。結束が生涯続く友情やチームワークをもたらします。
4つ目は規律です。テレビでの放映で、解説者がよく規律という言葉を出します。規律とはルールを守ることです。ルールを守らない選手には名選手でも厳しく、場合によってはレッドカードで退場です。自分をコントロールできない選手には厳しいです。
5つ目は、敬意です。リスペクトです。相手チームにも自チームにも、レフリーにも敬意をもつ必要があるとあります。
私は、これを読んで、ラグビーはほんとうに素晴らしいスポーツであると改めて分かりました。特に、5つ目の互いに敬意(リスペクト)を持つ精神は素晴らしいと思います。また、この精神があるから、これほど激しいスポーツが成立するのだと納得しました。戦いが終わってもノーサイドで敵・味方無く握手できるのです。逆に言えば、この精神の中では勝敗にこだわってもいいのではないかとも思えます。私は、勝利至上主義は駄目だと思いますが、互いにルールの精神を理解し、フェアに戦う前提で、勝敗を競い、試合が終われば勝者を称え、敗者に敬うなら、勝利をどん欲に目ざしてよいと思います。また、この精神のもとでは、勝敗を楽しむことができるのです。部活動の皆さん、フェアな精神のもと、勝利に向かって努力してください。
また、同じことが大学入試や就職試験を受験する3年生にもいえます。公正な試験の上では、どん欲に合格を目ざしても良いと思います。それは、フェアであるからです。合格しなくても納得がいくからです。3年生は、2学期を最後のチャンスとして、合格に向かって努力してください。
2学期は、体育大会や修学旅行など大きな学校行事もあります。皆が協力して、素晴らしい学校行事にしてほしいと思いますし、この2学期を充実してものにしていきましょう。