2022.11.21
青春は密である(2)~悲喜こもごも~
最近、再びコロナ感染者が増加していますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
コロナ禍は第8波まで来ました。本校も、陽性者や濃厚接触者に対応すべくオンライン授業の準備をしています。コロナ禍は3年間にわたり学校の教育活動に影響を与え続けています。先日も2年生の修学旅行の結団式後に生徒たちに中学校の修学旅行について聞くと、中学校時はコロナ禍によって日帰りか1泊の短縮バージョンになったと言っていました。実は、本校も2年前は中止となりました。だから、生徒たちは今回の修学旅行が楽しみであると喜んでいました。
コロナは未だ制御できていない感染症ですので喜ばしい事ではありませんが、それによって従来当たり前であった事に対して、冷静に見つめる事ができるようになったのかもしれません。人生悲喜こもごもです。
また、秋のシーズンは悲喜こもごものシーズンです。進路や部活動や教育実践で結果が出るシーズンだからです。教職員にとっても頑張ってきた生徒たちの笑顔が見たい季節でもあります。3年生の進路については、4年制大学の一般入試受験者や福祉科の介護福祉士国家試験受験者は追込みの時期ですので、講習にも熱が入り、これからが勝負です。就職者はほぼ決定し、公務員志願者で市役所等に合格するなど成果をあげています。校長室は、職員室前にあるのですが、いろいろな合格報告や生徒への合格通知のたびに、職員室から祝福の声があがり、校長室までその歓声が届きます。生徒たちも共に喜んでいます。この前も高校2年生数名が英検2級合格で飛び上がっていました。その一方、職員室前では進路に迷い、また未決定の生徒が真剣に教員と相談している場面も見られます。その覚悟を決め、真っすぐに前を向く生徒の姿に、大人への姿を見ます。
部活動においても、秋は総決算の季節です。ありがたい事に男子バレーボール部が本年度インターハイ大阪代表になりましたが、さらに創設以来初めて全国春高バレー大阪代表にもなりました。また、男子ハンドボール部が創部3年で大阪ベスト4に進出しました。それら部活動の朗報があるたびにまた職員室から祝福の声や拍手が起こり、生徒の頑張りを称えます。でもその一方で、実力を発揮する事ができず、上級生が引退していく季節でもあります。
先のブログにもありますが、10月にパティシエコースが阪神百貨店の「パンとお菓子の甲子園」に出品しました。前述したように生徒たちは出品前まで菓子作りや紹介ビデオを苦心しながら制作していました。それで当日、私も心配でこっそり会場に見に行ったのですが、全くの杞憂でした。お菓子は好評で完売し、学校紹介コーナーでも明るく堂々と笑いも取って学校を紹介してくれました。
これら悲喜こもごもの状態こそ、本校の日常であり、前回のブログにもある「青春は密である」事でもあります。私たちは、この悲喜こもごもの中から、人生の価値や確信のようなものを得てくれたらと思っています。
パンとお菓子の甲子園(阪神百貨店)