2023.06.13
生れる町 大阪
本校は、此花区のつけ根に位置し、淀川から派生する六軒家川のそばにあります。本年度当初、その六軒家川の堤防が耐震補強されました。また、そこにあった初代大阪船奉行所跡の石碑も新たになりました。(この石碑の文字は、橋下徹氏が揮毫したものです。)船奉行所があったという事は、江戸時代この付近は全国から多くの荷を載せた船が往来し、川や運河沿いの市で商品が売買され、全国に運ばれて行ったのでしょう。大阪人の金銭感覚や進取の気風もこのような場所から生まれてきたのかもしれません。
本校高校1年生の進学Ⅰコースやビジネスコースでは探究の授業が始まり、大阪にスポットを当てて課題研究しています。もうすでに、大阪歴史博物館やくらしの今昔館訪問など歴史や地域に関するフィールドワークを行い、大阪の成り立ちや発展を学習してますが、大阪人がもっている何か新しいものを生み出す力を身につけてほしいと思います。
近代に入り、此花区は工業地帯の中心地として大きな工場が林立していましたが、現在USJで賑わい、交通の利便性からマンションが次々と建っています。大阪万博も開催され、IR(統合型リゾート。賛否両論ですが)も進出します。この地は、時代の変化と共に、大きく変わろうとしています。
そうなれば、本校も変わっていかなければなりません。昔ながらの一斉授業や横並びの授業も必要でしょうが、生徒の能力や個性を大切にした教育へ変化しなければなりません。多様な個人が輝いている学校にしたいと思います。
6月7日の昼休みにダンス部がゲリラライブをグラウンドで行いました。近畿地方も梅雨の豪雨が発生する時期でもあります。グラウンドの状態も完全ではありませんでしたが、たくさんの生徒や教職員が見守る中、元気に踊って盛り上げてくれました。ゲリラとは、小編成で神出鬼没に現れ戦う事です。少人数でも、いろいろな場所に出没して活動してくれたらと思います。パティシエコースも6月3日に大阪府豊能郡の道の駅でケーキ販売をしました。本校は、豊能郡に城山キャンパスがあり、その縁で豊能郡名産の高山牛蒡を使ったケーキを「ふるさと納税返礼品」として採用してくれました。その後機会があれば販売させてもらっています。また、同日に中学校男子バレーボール部が近畿大会で優勝したニュースが飛び込んできました。本校中学校・高等学校で小さなゲリラ部隊が、また何か新しい事を生み出そうとしています。