学校長ブログ

2020.10.20

未来を明るく想像しよう

令和2年10月20日(火)に行った高等学校1年生の早朝集会で、私は「未来を明るく想像しよう。」という内容で講話をしました。その内容は、以下の通りです。
 皆さん、おはようございます。中間考査後に早朝集会があると聞いて、私から話をさせてほしいと頼みました。それは、「SHOYO2020]で集まってくれた皆さんに対して、私も気になりますし、集まってくれた皆さんに責任があるからです。
 皆さん、コロナでの学校再開後から4か月、そろそろ疲れが出ていませんか。現在3年生は、進学や就職に頑張っています。皆さんも、3年後の自分を想像してみてください。人間の原動力は、未来への期待ですし、夢です。差し当たって、私の3年後の夢は、皆さんが「昇陽に入って良かった。」と言って卒業してくれる事です。
 何故、想像する事や夢を持つ事が大事かと言うと、人間は想像してきた事を実現してきたからです。さらに言えば、人間は想像した事を実現できる唯一の動物だからです。空を飛びたいと思い、ライト兄弟が飛行機でふらふらと空を飛んでから、数十年後にジェット機が空を飛びました。月に行きたいと夢のようなことを思った人間はロケットを考え、その数十年後に月に着陸しました。ips細胞を考えられた山中教授は、お父さんを癌で亡くされた事で医学の道を志し、最終的に再生医療に向けて頑張ったと講演で聞きました。その思いがips細胞を作り、夢が実現されたのです。人間は想像した事を、夢のような話を実現してきたのです。
 それでは何故、人間は想像した事を実現できるのでしょう。それは、高名な哲学者が述べている「人間は唯一時間が分かる動物」だからかもしれません。
 人間は「今」「現在」が分かり、過ぎ去った時間や過去が分かる。苦しい思い出や楽しい思い出やお世話になった思い出を記憶としてしっかり覚えている。と同時に、将来どのような人生を送りたいか、どんな自分であってほしいか想像し、夢を描くようになります。また、人間は、生を受け、生を全うする事も知るようになりました。
でも、時間が分かれば、無駄に時間を使ったり、さぼったりする事も覚えてしまいますよね。マイナス部分もありますね。ただ、人間は将来を見すえると、いま何をしなければならないか、その生き方や実現へのプロセスを高度に組み上げる事ができるようになりました。人間は、こうして「将来」や「未来」を作ってきました。皆さんも、自分の将来を想像してください、また夢を持ってください。なりたい自分を探すことから始めてください。それさえできれば、あとは実現のための努力を継続する事、また強い意志を持つ事で夢は実現します。
 本年度、本校を卒業した卓球の伊藤美誠さんも、卒業時の夢として「東京オリンピックで金メダルをとる事」と力強く語ってくれました。実現してくれると思います。それは、伊藤さんが今まで強い意志で未来を作ってきたからです。今まで結果を残すアスリートたちは、将来に向かって明るく、努力は惜しまないが楽観的である事が多かったと思います。私は、皆さんにも明るく、楽観的な夢を持ってほしいと思います。暗く、ネガティブなものは駄目です。皆さんも明るい将来を願い、毎日の一瞬一瞬を大事にしてもらいたいと思います。

TOPへ戻る